花形装飾活字を愛でる その40


2289と2290。 で、出た! これは単純に大変でした。 データを手に入れた方は調べられたら調べてもらうとわかるんですが、 アンカーポイントの数がドエライ事になってます。 うう、見ただけで思い出して吐き気が…。 完璧でしょう。凄いでしょう。 多分ここまでやる人はいないと思う。 よっぽどの志がないと無理ですよ。 仕事じゃ無理、絶対に途中で手を抜く方法を探ってるはず。 何も書かずとも見ればわかると思います。 この版はこの系統の役割の物の中で、 一番派手で目立つ位置ある版である事は明確です。 スゲーなあ思わず装飾に見とれてしまって、 本来の役割は無視とかでいいよねえとかってノリになりますよね。 という事で、 例もそんなノリのものになってます。 単品でもこの魅力が充分伝わるかと存じます。 印象としては羽に近く、 そして細かくみていくと流動的で植物的。 もうなんかあんまし書かない方がいいですね。 確定的な部分で使うのは、 もちろん重要なポイントですが、 これは是非、 見たままの印象で使って欲しいです。 ほんとにそれでいいと思う。 操るより身を委ねちゃった方がこいつは発揮するような気がします。



花形装飾活字を愛でる その39


2287と2288。 これちょっと変わってて面白い。 なによりも、 この版の一番の魅力は独特なウネウネ感にあって、 2281と2282のやつよりも、 断然に遊びを入れてるのがわかります。 単に大きくしたのではなくって、 キチンとした想定でのバリエーションだということなのでしょう。 と言いつつ版にそのものについては、 あえて付け加える事はないと思います。 毎度ながら最高です。 手を抜いてないのは、 今まで紹介してきたやつを見てもわかるんですが、 それが1つも無いってのは本当にスゲー事だと思います。 そしてそれぞれに魅力があって役割もあって、 これを考えた人作った人関わった人全てが、 スゲー本気でやったんでしょうねえ。 今、現代でここまでの事が出来るかは凄い疑問です。 もちろん技術は変わってきているし、 そこは考慮に入れた上で、 果たしてここまでの情熱や責任や技が持続するでしょうか。 最近の個の技術力の低下は目まぐるしいものを感じますし、 いつから、 グラフィックデザインはスピードと効率とクライアントだけのものになってしまったのしょうか。 もっと心が震えて作る側が感動出来るような、 そういう現場はもうないのでしょうか。 それを望むのは変な事でしょうか。 あ、内容がズレタ。スビバゼン…。



花形装飾活字を愛でる その38


2286。 もういいんですよ。 ここまでくればね。 どっちかというと自分自身がやってる事がバカで恥ずかしい事かどうか、 そこが一番気になります。 これは例えば4000を越えるアンカーポイントで構成されていて、 それが本当に意味があったのか、 自分に問う旅でもあるし、 実はその半分でも良かったんじゃなかったのかという、 疑念の中で、 印刷とモニターの羽佐間で。 これが素晴らしいという事に揺るぎは無いし、 それを覆すだけの自信もまたあるように思う。 そしてこれがスタンダートだと発言出来るところまで来た。 これがスタンダートです。 実際に組むとなれば使いにくいけれど、 これがつまり花形装飾活字であり、 単なるパターンを越えた領域。 なによりもスタンダートであるべき図案。 それがこれなんです。 全ての考察が終わり、 その過程で、 自分という解釈という限界のところにたどり着いた瞬間。 それを体感させてくれた。 有り難く有り難く。 線の太さ、 その過程、 膨らみ、 ボリューム、 何を取っても間違いない出来です。 もし、 出来の悪い版と並べた時に、 差は歴然としちゃうかもしんないけど、 それもまた意図であると明かしておきます。



花形装飾活字を愛でる その37


2284と2285。 ここまで来れば解説イラねーでしょって感じですよねえ。 なんだこりゃという感じ。 スゲーなー。 なんなんだこの中間!心地良い中間具合。 生であり動である。 これはもう生き物なんですよね。 そして動いてもいるんですよ。 このシリーズの中で、この図案が一番好き。 密度とバランス、抽象的であり具体的であり、 なおかつキチンと活版という役割の中にある。 直線と曲線。 いやあ、もうなんか悪いねえって感じ。 ここまでのもんになると使いこなすのも一苦労ですけど、 使った時の感動はスゲーよやっぱ。 絶対いろんな人に使って欲しいんすよねえ。 拡大した時の感動は半端ないです。 対象的に置けば孔雀のような鳳凰のような…。 もうそれだけでいいじゃんみたいな。 奇跡ですよ奇跡。 神業ですよ神業。 理屈抜きで、 それくらいしか言葉が見つかんねーぜ。 もちろん、 設計者のいろんな計算があってこそなんだろうけど、 スゲーなあ。 今の日本でこれだけの事が出来る人いるのかなあ。 研究だけに偏らず、 美術だけに偏らず、 その全てに精通している人。 いねーよなあ。 絶対どっちかやもんなあ。 技術あるけど能がない。 能があるけど技術がない。 補えあえばいいのに、 なんか両方ともが門閉めてるもんねえ。 形式にこだわりすぎだっちゅうの。 わかんねーかなこの凄さ。 オイラはわかるよ。 ずっとトレースしてて、 大概なものは見飽きるぐらいに観察して考察してきたけど、 これだけはずっと飽きなかった。 ずっと凄かったもの。 なんか特別な存在。 結局だから最後までその図案の思想を汲み取れなかったし、 だから逆に凄く思い入れがあって、 一番試行錯誤して時間かけました。 そして、 なによりも、 まだわかんない。 わかんない部分はオイラの勝手な解釈と、 スゲー!という思い込みが混在しつつの完成になってしまってますが、 その分、 この版への感動は何にも変えがたいもんになってて、 それが乗り移ってもいると思う。 だから、 これだけでもフリーダウンロード(やんないけど)で使って欲しいくらいに、 愛らしく愛おしく、 キモイですが、 一番オイラの花形装飾活字のエンスヘデ活字鋳造所のシリーズ60への、 愛が存分にあふれ出ているといえます。 そういう感じの版です。 これだけの為に使って!と言いたいです。 それくらいです。



花形装飾活字を愛でる その36


2283。 なんか乙女チックな感じがするんは気のせいでしょうか。 くるくるしてる。 今にも羽ばたいてどっか飛んでいきそうですよね。 はたまたダンスを踊っているような。 可憐だなあ。 なんかもう非の打ちどころのない装飾だよねえ。 理想のプロポーションだよキミ。 いいよ最高だよーみたいな。 キレイだなあ。 とくに上部が好き。 渦と外に広がるオタマジャクシのコンビネーションが最高なんだよー。 ずっと見てると甘酸っぱい果実のような、 もうこれは恋しちゃってるんだよねえ。 究極だなあ。



花形装飾活字を愛でる その35


2281と2282。 これって縦にした方が構造がわかって面白いね。 どうもこれって大きいほうから段々と小さい方へと見てしまうけど、 キチンと見てみるとそうじゃない。 かなり植物ですよねー。 パッと見てみる流動的な版なんだけど、 実は植物。 これは不思議。 動く植物。 いろいろ解釈はありそうです。 時間をも表現しているのだとすれば、 植物の伸びるその生命力と、 本当はずっと時間の掛かることを瞬間を図案に込めているという事になる。 動物的なイメージなのだとすれば、 その動きや流動的な繋がり筋肉やその躍動感を表現してそうです。 たくさんある花形装飾活字の中で、 なおかつアラベスクという装飾の形、または伝統的な形をしているものの中で、 これを選んだのは何よりも、 他を圧倒する自由度とその洗練された設計理念である事は前に書いたとおりですが、 何よりもこれが自然に近い、 自然の現象に近いという事も大きな理由のように思います。 形式的なものも存在していますが、 圧倒的にそのイメージは自然界でも通用するような曲線で構成されているのです。 単に美しいだけなら他のものをトレースする選択肢に入っていたでしょうが、 あたかも失敗している曲線でさえ、 その美しさに繋がっている事は、 その意図なのか偶然なのか…、 実に自然に近いように思うのです。 遠くから見たり近くで見たり、 そのイメージの変化もまたそうなのです。



花形装飾活字を愛でる その34


2280。 自由ですよねこれ。 どこまでも伸びやかで、 線が太いわけでもなく装飾が艶やかでもないのに、 不思議なイメージの領域がある。 線の流れも自然で柔らかくしなやかで、 そのまま風に吹かれて煙のように消えてしまいそうな装飾。 いいなあこれ。 対象的な図案の中ではピカいちに好きな図案です。 やっぱり組んだ時も、 これだけが何か流れている時間が違うような、 そういう雰囲気にさせてくれます。 ほっと一息、かなりの癒し系ですね。 周りが洗練された細かい装飾に対して、 それらをグッと柔らかくするような不思議な力があるような気がします。



花形装飾活字を愛でる その33


2278と2279。 もう書く事もないと思うんだよね。 いいじゃんいろんな理由無しで見て欲しいこの素晴らしさを。 まず、ここまで拡大しても耐えれる鬼のトレース。 これ完成させるのに1日6時間くらいかけて2週間程かかってます。 やってもやっても終わらないまるでループな作業。 思い出しただけで吐きそうです。鬱になるかと思った。 工場として考えた時に、 全部そうやった訳ですが、 引ける線の長さ決まってるんですよね。 その時間の前後は装飾際どさや版の状態によるし、 まず大きな装飾という事はそれ相応の時間がかかっちょる訳です。 あ、苦労話は後々するとして、 これは難儀でした。 厳密にいうとここからが鬼の道でした。 2269と2270も含んでもいいと思います。 版の巨大さもあるんですが、 その曲線の繊細さとトレースしなきゃならん実質の長さが半端なかったです。 今までのやつももちろん丁寧に有り得ないクオリティになっていますが、 ここからまずは拡大して見て眺めて酒の一献でも呑んで欲しいような、 そんな自分で言うのもなんですが修羅のような出来になってます。 おそらくですが、 2269と2270も含めて、 このシリーズの肝の部分であると考えています。 これらを中心に見据えて使う事でこのシリーズ色を全うするような、 その為に今までのものは補助するものでしかなかったと、 そこまで言っても間違いではない、 自由で華麗で魅せてくれてドキドキさせてくれる装飾です。 ただ、 単体で既に圧倒的な素晴らしいイメージなだけに、 使用のバランスを間違うとあっという間にそのバランス崩す。 使ってみたく、 そして難しい選択をしなくちゃならん版だと言えると思います。 つまり、 理屈では無い部分、 五感、または五官を駆使して何よりも、 自分の感覚と経験と美意識の部分で組むべき装飾でなのです。 マニュアルの部分でいえば、 今まで愛でてきたものを思い起こせば充分であり、 それを踏まえながら版のそのものを見てその美しさを消さないように、 努力する器用さが求められます。 図案的には、 大きく2つのブロック分ける事が出来ます。 それも書いてきましたし見ればわかるのですが、 植物的なものと、流動的なもの完璧に分かれます。 が、それはもうこれからは書かないようにします。 ここからは自分の感覚でそれを信じたものが絶対にいいと思います。 もしかしたら植物的、流動的以外に視点があるかもしれない。 単にボクがそうだとそれが一番近いと見ているだけですし、 ボク自身も他に幾つかのエッセンスを発見しています。 今回までの解説を疑ってください。 そういう視点で是非、これからの装飾を見て欲しいし、 実際に使っていただけてる方には、 そういう風に使って欲しいです。 なので今回は敢えて何も書かない事にします。 まずこの版を見て自分の価値を育んでみてください。 そして、 今回からでもオッケーですが、 その視点をコメントでも個人的にメールでもありですので、 教えていただけないでしょうか。 そして次回から、 ボクもいろいろな視点を書いていけたらと思います。 それに対して自分はこういう風に見たとか教えていただけないでしょうか。 是非お待ちしております。



花形装飾活字を愛でる その32


2277。 これは2274に近いです。 シルエットの似てる2276よりもどっちかというと、 タイプ的にはこっちの方が似てる要素は多いように思います。 前の三つの中では連携しやすいし、 並べても直線と曲線がはっきりしてるので十二分に面白いです。 例のようにバリエーションが豊富になったという感覚ですよね。 今回やってわかった事は、 1日だけでも間を置くと違う発想のものがキチンと出るという事です。 1つずつやっぱりキチンと組んでいきたいし、 解説もしていきたいので、 今度からはネタにつまったら休む事にします。すいません。 という訳で解説に戻ります。 説明してたら気付くんですよねえ。 前の3つを説明してる時は使えないやつ風に書いてましたが、 これら4つが出揃うとなるほどねえって気付くんですよねえ。 しっかり組む上でのランダム性が全体を見渡すと、 これら形式的な版のおかげでいい感じになってて、 きっと全部組んだ時に他の抑えきれない自由な感じを、 上手い事まとめてくれるんだろうなあ。 早く全部使っていろんな可能性について触れていきたいんやけど、 我慢我慢。 これをゲットした人は自由に楽しんでるんやろうなあ。 いいなあ羨ましい。 是非、使ってみての感想とか、こういうのに使った!こういう感じで組んだ!等、 後日談的な個人的なメールお待ちしてます。是非教えてください。 画像付きでしたら紹介とかさせて貰えると嬉しいです。 オイラにネタを分けてください。 という訳で、 版のバランス、図案の具合はもう絶妙で完璧なのは書かなくても見てよということで、 本当に完璧だよね。まずバランスが凄いという事で、 今日はこのへんで。 あ、1つ気になるのがあったのは忘れてました。 これやっぱりこれも金属ですね。 模しているのは植物で流動的な点ですが、 圧倒的に金属やと思います。 流動的な他の版と並べた時に差別化は凄い大きいので、 これを含む前の3つに共通して言える事は、 その点について気をつけると、 より上手く組む事が出来ると思います。 流動的な版のそばに置けばより流動的に見え、 ボリューム感のある版のそばに置けば、 そのボリューム感とが不思議と融合して、 そのバランスの妙を魅せる事が出来ます。 是非お試しあれ。



花形装飾活字を愛でる その31


2276です。 ほとんど2274とシルエット一緒じゃん!とツッコミたくなりますが、 それは我慢をいたしまして、 これは実はセンターに配してもアカンし、 連携がほとんど形式なものしか出来ないという、 自由度の低い版です。 と言っても今は基本形と題材の版という制限で組んでいるからかもしれません。 もっと自由に開放したらいろいろ使えるのだと信じたいです。 シルエットがほとんど同じ2274と比べて、 上側が直線的で下側が曲線です。 ちなみに2274は比較的その逆だと言えます。 そして最大の違いは上下真ん中を隔てる線の部分が、 今回の場合は両方ともに球で終わっているという事です。 その中心が真ん中にあるのではなく、 その両脇の花弁のような装飾にある事が分かります。 で、上の両端に小さい渦。 これはきっと、 これがないと真ん中の上部が球で終わっているのが不自然になるからだと思います。 両端の小さい渦を作る事で、 天辺の位置のイメージ(実際にも変わってるけどね)に変化を与えています。 だとすれば、 これはどうやら並べて組む事が想定されてそうですね。 が、これは並べたらウザさ倍増してしまいます。 その原因は下側のくどいぐらいの装飾にありそう。 なんなのでしょうねこれは。 これ、じっと見て欲しいんです。 明らかに装飾過多だとは思いませんか? 何か他の版のいいとこ取りのような様相です。 何かギッシリつまっていて、 これ1つで用事が終わってしまう。 例は並べて使ってます。 並べて使いましたが、 範囲を広げると一気に崩れてしまいます。 不思議なんです。 縮めると成立しちゃうんですよね。 単にクドさの限界なだけかもしんないですが、 レースのような上手く埋めるようなやり方でも通用しそうなんですよね。 今回は容量の問題でやんなかったですが、 どうもこれは、 間を空けない方がいいみたい。 広告のグラフィックデザインではよく使う手ではあるんだけど、 空間があるからクドいので、 逆に埋める事で麻痺させる感じでやるといいよねこれってなります。 一度お試しあれ。 まあ実際、これ単体で使うもんではないでしょうけどね…。









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