花形装飾活字を愛でる その2


解説の最初は「2235」と「2236」。 互いに対照的な図案であり、今回の中では最もシンプルかつ汎用性に優れている。 そもそも花形装飾活字は装飾という一面がクローズアップされるが、 その利用はルールの取り決めにある。 文字にその役目を与え読む人にその補助をおこなうのが、 なによりもの使命。 ようするに視覚的に美しければ人の目を惹き読みたくなるんじゃねえの? という、 きっと凄く安易な理由で生まれたもんである。 んな訳なかろうがきっとそういう事である。 しかしその追求された汎用性と美意識は賞賛に値する。 しかも100年以上に流行ったシロモンである とまあ、 ここまでが花形装飾活字なんだぜって事で、 今回のこの2つは、 その中でも単純で線が少なく簡単な図案である。 単に文字を整列させる為に普通の線で行えばその目的は達成される。 が、あえて装飾を与えている。 それも必要最低限のアプローチ。 これ以上減らしても、 これ以上増やしても、 そのイメージはすぐにでも崩れてしまうのだと思う。 そのギリギリを良く知り、 どちらかというとこれ以上増やせないギリギリのライン。 増やせばきっと目に邪魔で、 この目的にそぐわない意味ないものになるんじゃないかな。 減らしても同様で、 単なる線になるやろうし、 その中間を取ったとしてもここまでの美的センスは得られない。 使い道は多種多様。 これ1つでも多くの事が出来る。 まず文字を囲むというやりかた。 単なる線以上にその束縛の効果は大きい。 そして抑圧。 文字のイメージに天上を作ったり地面を作ったり安定性を与える事が出来る。 これも単に線で行うよりも、 片方に装飾がある事でその強さは明確なものになっている。 最後にテーマ性。 いわば題名と文章をわける小さなきっかけを作る事が可能で、 これも装飾だからこその絶対性を得ている事がわかる。 単純だからこそ、 これだけの事が出来るし、 これだけのオブジェクトであるにも関わらず、 ここまでのイメージを構築する事が出来ている。 構成している装飾が簡単だからといって侮ってはいけないのである。 上の例の他にもアイデアを膨らませれば、 まだまだ使い方があるはず。 最後にコンピュータと印刷を連動させた新しいやり方として、 まず、 色を多岐に渡って提案出来るという事。 そしてそのアイデアは無限にあるという事。 一番の上で言うと、 1つはそのままの色で白い紙に刷る事は可能であるし、 その場合にはオレンジの部分のインクの乗り具合が非常に楽しみであり、 真ん中の白いインクの乗っていない静けさに薄い色の装飾がくる事で、 線と文字の黒に負けない強さがあるように思う。 アイデア次第では、 オレンジの紙に白の紙に刷った真ん中部分を貼る事で、 2種類の紙を使う事が出来ちゃったりする。 次に写真との組み合わせである。 これってカッコイイよね。 単にデータで流して印刷しても良かろうし、 写真と版を分けて刷っても良かろうし、 写植的に焼くときにOHP等のフィルムに刻印しておいて印画紙を重ねてやれば、 それそのものを製版というやり方も面白いと思う。 下のやつは、 こういう版をつくっておけば、 色を変えていろいろ遊べそう。









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