花形装飾活字を愛でる その98


なんだかんだいって、 結局いろいろ実験しました。 「花形装飾活字」だから活字にこだわるべきじゃないし、 あ、活字という技術を背景に置いた上でという意味です。 そうなのです技術とグラフィックデザインは時代という後ろ盾とともに、 ずっと影響を与え合った要素の1つなんですが、 当時の技術に合わせて新たに作るというのは、 いささか抵抗の感じるものでもあります。 せっかく、 大きくしたり何個も複製出来たりクルクルしたり重ねたりくっつけたり、 当時じゃ考えられなかった技術が目の前にあるのに、 活版印刷というものにこだわりすぎるのもなんだかなあというのが、 今回の制作実験の1つです。 当時出来なかった事を出来るのは快感やし、 つまりそれはグラフィックデザインとして新しい可能性を広げたと言えると思うんですね。 まあ、知らない人はその快感をラインを知らないままなんだろうけど、 せっかくだからねえ、 やっちゃったほうがいいよねという具合での今回の花形装飾活字です。 イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)のシルバーアクセサリーにしても、 新しい技術の銀粘土を使用している訳やしね。 あ、それは置いといて、 で、今回重きに置いたのは埋めるという方法です。 オブジェクトの形が一緒という事は曲線も同じという事です。 サイズも比率さえ維持しておけば曲線は変わりませんので違和感は生まれないという寸法です。 大きいものの中に小さいものを入れたりしても可能になります。 1つ1つの図案が満たされていなくとも、 組み合わせ次第で無限の図案を構築出来るという仕組みです。 自由度のアップというか、 本来のルールに加えて出来る事を増やした結果でもあります。 同じ並べるでも実際には無限の創造に広がる訳です。 ただ、 どこまでやるかというのは、 使う側の裁量なので、 前回にアウトライン化したエンスヘデ活字鋳造所のやつにも同じ事が言えるんですけどね。 なんというか、 組むという底辺を少し掘り下げて何を図案としての完成域にするか、 は、次以降にしきます。 そんな訳で、 版として並べる美みたいなものを追求した、 今までの花形装飾活字をリスペクトしつつ、 一定の要素を掬い取る事で、 「花形装飾活字」とし、 それに加えて時代や技術、モチーフにマッチングさせたのが、 今回の完成形であり大きな実験でした。 結果としては、 大部分は成功したと言えると思います。 どうでしょうか、 実際に見てみてどういう印象か教えていただけると嬉しいです。 今はまだイメジストの作家さんと調整中ですが、 こちらの花形装飾活字もどんな形になるか分かりませんが、 実際に使ってもらえるような事に出来ればと考えています。 要素の追求と技術からの脱却(もちろんリスペクトしつつです)、 もちろん失敗していると感じている部分もあります。 失敗というかもっとここはこうできたかなという部分です。 それについても含めて次回へ続く。









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