花形装飾活字を愛でる その28


2273。 これは非常に重い。 タイプ的には2268に対して重圧感を与えた感じになっている。 鉾に近い印象。 がっしりというよりかは、 どっぷりという表現が近いように思う。 そして何よりも動きがない。 これそのものが鮮明に強いイメージを誇っているせいで、 他の図案との流動性を保つことが出来にくい。 それをサポートするかのように、 上部が線で終わっているのは納得が出来るように思う。 つまり、 これはその紙面の重力の方向を位置づける役割がある訳だ。 といっても、 だいたいからして上から下へというのが定石なので、 逆に下から上へというのを試してみたけれど、 これといって効果的な感じは得られなかった。 上と下で対して配しても、 情報を圧迫するだけで役割的には失敗だと思う。 もしかしたらこれは、 サイズの問題かもしれないね。 紙面のサイズが大きければ、 おのずと版のイメージも小さくなる。 という事は配する上でこれは重しとして非常に役に立ちそうである。 例で挙げてるような紙面サイズでは、 片方に配するだけで限界、というよりも、 既に役目を果たしているのだと言えると思う。 イメージが風に飛ばされないようにするという文鎮君。 そういう感じである。 この版、トレースの際にもホトホト困ったのですよね。 細かく見たらわかるんすけど、 装飾が潰れているとこがあるので、 これを正しくした時にどうも違うかったのです。 かといってそのままにすると何かわからない。 その中間を探ればいいじゃんな話なんですが、 なんか未完成ぽくなるんですよね。 で、 巡りに巡って今の状態になってます。 なんとも不可思議な版でした。 元々のやつも微妙に崩れていたので、 なんとも言えんのですが、 上の部分とか、下の部分とかも不自然に歪んでるし、 装飾が印面の問題なのかインクの問題なのか意図的なのかわからん、 埋まり方をしてるのですよ。 で、 結果論としては標準で見た時に、 ボクが持つこの版に対してのイメージになるようにしました。 だからオリジナルとは少し違うのかもしれない。 アップしてあんま見て欲しくない版であり、 きちんと勉強してもう一回やり直したい版の代表格です。 どうも言い訳でした。









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