花形装飾活字を愛でる その93

中心に添えるばかりがシンメトリーではないし、 対称的に配する事がシンメトリーでもないのです。 何をここまでシンメトリーにこだわるかというと、 花形装飾活字こそが、 シンメトリーを追求した一つの答えだからです。 文字。 とくに英字の場合に、 A,H,I,M,N,O,S,T,U,V,W,X,YZはシンメトリーであると言えますが、 その他は完全とは言えません。 また、 文章を組む場合にはその限りではないのです。 単語の組み合わせや、 情報の在り方によってその中心は常に変化します。 逆を付けば完璧にシンメトリーよりも、 欠点のある文字が加わる事で、 そのバランスによるバリエーションに変化を与える事が出来るのです。 が、 やはり文字だけでその中心を一つの紙面の構成するには無理が出ます。 それはシンメトリーを優先するが故に、 美術的な概念は達成できたところで、 伝達性や情報性に汚点を残す事があってはいけないのです。 タイポグラフィとは、 シンメトリーであるべきだけれど、 その限りではないのです。 伝達性を欠いてまで、 その独自性や芸術性を優先してはいけないのです。 その中で悪あがきしたのが、 花形装飾活字であったのだとも考えています。 これについては、 例の友禅の雛形図案のなんたらこんたらにも通じるようにも思います。 しいて言えば、 それが装飾である必要は無いのです。 最近ではとくに記号やマーク、 ポスターでしたら、 何割かの比率で色を掛けて情報を分けたりしています。 花形装飾活字という手法は時代遅れのようではありますが、 現在に至るまでこれに変わる同じ能力の持った、 整理性に含めて芸術性も高めれる方法に出会った事がないのもまた事実なのです。 もしかよかったら、 そういう視点で楽しんでみるのも1つです。 1行の文章を単に中心に配するだけでなく、 そのバランスを意識しつつ、 花形装飾活字を活用してみるのも面白いと思います。 アンバランスなシンメトリーを是非楽しんでみてください。 という事で、 だいたいからして脇道に逸れてしまいましたので、 これを書こうとした花形装飾活字の曲線へのこだわりについてを書いていきます。 けれども繋がっていない訳でもなくって、 ちょろっと書こうと思ったら長くなってしまいました(言い訳)。 次回へ続く。









最新のLOG
Facebook版「花形装飾活字を愛でる」はこちら

http://www.fengfeeldesign.org/