花形装飾活字を愛でる その175



2つの版を使ってペアを作るという方法です。版そのものの装飾ルールが単純なのと、曲線の比率を合わせた作りをしているので、とくにコツとか必要もなく、インスピレーションでペアを作る事が出来ます。なんというかそれこそ各々の美的センスで組み合わせるべきだと思います。また、これに慣れてくると、流れのある組みにも自然と適応していけるという一石二鳥の方法です。この「花形装飾活字fuji」の開発で目指したところでもあるんだけど、要素を減らした上でいかに質を向上するかという面でも、このペアという考え方はあって、エンスヘデのやつにしろ、結局、ペアで組んだものが本領を発揮し、それらがパーツとなり紙面を構成するパターンが多かったんですね。数を種類を多く使えばいいというものでは無かったんです。でもルールを限定しすぎて、単なる装飾にしてしまうのは、花形装飾活字として開発するからにはしたくなかったし、今までの研究の流れからも絶対に無い方向性でもありました。でも、要素やルールを増やせば増やすほど、能力は高まるけれど、使い勝手の悪いものになるという。なんとも狭間というか、本当は、ルールを制限しつつ、その能力を最大限にいかせる限定的なものにしていくというのが正しき開発でもあるんだけど、これが単に花形装飾活字という単体の開発においては、このfujiが限界なのかなとも感じていたりします。やはり、何か目的がある視点での、その部分で限定的な要素における花形装飾活字なら、次のステップにいけるような気も。ただ、このペアという発想は、とある視点での到達点であるようにも感じていて、隣合う版がいかにペアといて成り立つかという点に関して、それこそが花形装飾活字であるように思います。結局、全体としての構成も含めて、その全てはブロックや領域で成り立つのだとすれば、それらが始めて発生する要素としての可能性。つまり文字でいうところの1文字だけでは意味を持たない、平仮名、アルファベットのような感覚に近い、組み合わせるという言語の構築でもある、ブロックとして形成の始めでもあります。単に花形装飾活字という特性の中でその装飾の複雑さや、ある一定の技能を有するルールの構築の必要性を除いた場合に、ペアである事がもっとも単純で素であると考えています。モールス信号?のような言語形成。それが意味を持たないというだけの話です。彼らはイメージという海で物語ってはいるんですけどね。









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