花形装飾活字を愛でる その183



この花形装飾活字を見ていると、竹久夢二の装丁を思い出します。なんというか小粋なんだよね。日本的ではないけれど、西洋的な小粋を凄く感じます。エンスヘデのやつと比べると凄くわかる。見た目にもそうなんだけど、考え方というか、よくあるじゃないですか男の人が考える女の人向けのデザインというやつです。前回に出てきた、ミュシャとは一風違った様相を伺えます。男が持つにはちょっと恥ずかしい感じというやつです。どうみてもターゲットは女性だよなあ。これはまさに対象がパブリックからプライベートに移ったって事だよね。しかもより商業的に変化を遂げたという印象だよね。より利用を考えているし、その完成に主張性というものを感じられない。組んでいても単品で使えるというよりかは、何か要素と組み合わして使うのに適しているように思います。もちろん単品でもご覧のように使えます。それは単に利用という側面だけではなく、装飾的にも何か尖ったものがあるからだと思います。やっぱり一言で言うとカワイイよなあ。思わず所有したくなるホント素晴らしいです。活版で文字を整理する為にとは言いたくない、そういう完成度を誇っているんじゃないでしょうか。竹久夢二の作るアイテムもあれで完成だったし、これも同じ事が言えるよね。どちらかというとその底辺の部分でいうと、夢二の方はより限定的な商品的なものだったけど、これは花形装飾活字という特質性もあり、完成の意味は違うのですが…。この在り方は勉強になるし真似したい。どうにも日本人というのは出来上がりを買おうという傾向にある。それが日本的と言えばそうなんだけど、結局それだと伝統になるだけだしね。使う側が作る方にもっと寄らないとダメだと思うんだよね。もっと寄って来い!話聞くよ!って感じになるよね。そういうスタイルのヒントもこれにはあるような気がします。だって結局あれでしょ、書体がそうな訳だし。皆群がってるでしょ?それを皆なんで解明しようとしないのか、もしくはしてて行動しようとしないのかは、なかなか不思議なところ。ていうか印刷は西洋のもんなんだから、細々せずにもっと大風呂敷いいと思うんだよね。気質かどうか知らないけど、それを選んだんだからさ。瓦版作ってるんじゃないし、職人的な伝統工芸してるんじゃないんだからさ。これはホント大きなヒントだと思うよ、モノ作りの。時代、利用、場所。よくもっと観察したくなるね、これを見てると。









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