花形装飾活字を愛でる その186



この花形装飾活字を配布するといった活動の中で、というよりも3年ほどの配布で、たくさんの方々にこのデータをお渡しした中で色々気付いた事や、実際に使われていく中で多様なその使用を観察してきて、ああなるほどなー的な事がいろいろあったんだよね。なので、客観的にグラフにしてみたり、数値的にその分布を図にしてみたり楽しんでいたのだけど、やはり、なんというか、この花形装飾活字というのは、その提供ではなく使用という一途で考えた場合に「思慮深さ」にこそあるという結論にやはり辿り着きました。単に装飾が綺麗だからという一面だけでなく、その知恵ととも内包しながら使えている人なんて、マジで一握りという結果になったのはなかなか面白く観察させていただきました。案外、グラフィックデザイナーの方から欲しいという声が少なかったのが特徴でした。それよりも、どちらかというと、趣向的に好みの方に興味を持っていただける傾向にあるように思います。ていうか、デザイナーの方はこういうのは自分でつくる対象であり参考でしかないんだろうなと感じています。実際にこれが使われるシーンなんてある事が少ないから実践出来ないからこそプロとして避けていたのかなという感想です。ただ、技術的な意向が強いのか、配布に関しての問い合わせよりも技術的な質問な問い合わせが多かったんだよね。実際のところ、これら花形装飾活字というものを認識する上では、果てしなく時間がかかるし、まず底辺として、これら装飾は今のグラフィックデザインのメインストリーム的にそぐわないし、否定の対象にもなっている事は、時代だから仕方ないなあという感じです。1つこれから調べていきたい事でもあるんだけど、それを使いたいのか、所有したいのかで相当に、その使用の奥深さみたいな事に変化があったんだよね。これは面白い結果だったし、ボクも実感していきたい1つの在り方なんだけど、例えば、使いたいと思って、問い合わせしていただいて、それを目的に沿って使った後に、どのように扱われているのか、という点において、大きな疑問がある訳です。いったいそのデータはどうなるんだろう、その人にとって、もういらないものになるのか、所有物としてずっと扱っていただけているんだろうか。単なるコンテンツとしてでしかなかったのか…etc。いらないものになったとしては、それらはその後どうなるのか、このなんとも曖昧な価値の存在において、ある一方で重宝されて、ある一方では、ゴミになっている状況って絶対にあると思うんですね。そしてそれがこの扱われ方という事において、人それぞれで変わってくるという花形装飾活字の面白いところのように思います。でも、これも面白かったんだけど、使う人によって、まったく使われ方が違うという事です。もちろん、その装飾の組み方から、目前に構えているシーンまで、その至る全てに違いが発生していて、これから、ボクも大筆振って、さあ使っていくぞ!ってなっても全然遅くないんだよね。もしかしたら、無償で配布していたら状況は変わっていたかもだけど、この花形装飾活字というやつは、持っているだけでは何の役にも立たないし、用途が無いと使えない、使う知恵もなければ、ウマイとヘタが発生するっていう。これはおそらく時代にマッチしていないだけとも言えるんだろうけど、その今の時代の多様化した浅はかさみたいなものを実際に垣間見れたような気がします。ズバリ、ディープに物事に接している人のなんと少ない事か。しかもそのディープさが面白いという人のなんと少ない事か。今のデザインの事情として、キチンと作るよりも、広く浅く作った方がウマクいく現状を感じていて、これとダブってしまって…、つまりイメージの構築が進んだ訳です。印象という偶像が相当支配をしていて、目の当たりにしているものよりも、イメージが先行するという奇奇怪怪な事が起こっているんです。この発言は古臭い!と言われれば一言で済むんだろうけど、結局、でも、この花形装飾活字というものを印象や偶像で組み立てたところで、ウマクは使えないんだよね。それどころか、なんとも歯の浮いた結果になるっていう。なんだろう、なんというか、それでもマッチする瞬間ってあって、逆にイメージが多様化してくれいるおかげで、この花形装飾活字が使われるシーンというのも同時に、増えてるし、増えていくと思うんだよね。実直な部分として、花形装飾活字というのは、ただ持っていても、ただ所有していても、なんの意味も成さないし使うのが難しい。だけども、所有しているという事が大事で、所有しているという概念が、使うというステップに移行する瞬間のようなものを産むんだと考えています。それを使うだけでは花形装飾活字は成就は出来ないんです。今の時代だからこそ、まず持つ、所有するという事が出来る。データ化しているから場所も取らないしね。その上で使う動作にこそ価値があるのだと感じます。どのように使うか、使われていくのかというのは、また別の話で。そして、ボクはそれを所有している。これをどのように使うのかで、これら花形装飾活字の価値もまた変化するものなのだと感じています。花形装飾活字はこれそのもので完成ではないんです。もちろん最初のコンセプトや見た目も重要なんだけど、その奥深い、「思慮深い」花形装飾活字の面白い部分みたいなものを、たくさんの人に味わってもらいたいと思っているし、ボクもそれがボクが所有していない、別の人が所有している上での使われ方というのを楽しみにしていたりします。わかるかな、この「花形装飾活字を愛でる」でさえも、こういう使い方だから面白いのであって、もっと使い方があるんです。それをこれから示していけたらなあと思います。









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