花形装飾活字を愛でる その202



浮雲は、装飾性よりも、平仮名の「みずくさ」に近いものになりました。そもそもの、「みずくさ」は、印刷の余白Lab.( http://yohaku.biz )の野口さんによる、表態文字( http://yohaku.biz/mojinomi_nog.pdf )という研究が元になって生まれました。表態文字は、動きそのものを捉えた考え方で、「みずくさ」はその動きが、実は音声の録音装置みたいなもので、音そのものを仮名は、表現してるんじゃないか、という視点に基づいた設計になっています。今回の浮雲は、文字という縛りから開放した線を主体とした音、つまりが、音を書くように、文字の波長のような花形装飾活字に仕上げた訳です。文字をより、ふんわりとさせたもの。波長の様で、その形が捉えられないもの。それが浮雲という具合です。言うなれば、「ふわふわ」という文字列で束縛出来もしますし、意味を持たぬ「ふわふわ」という感じなんですね。わかりますかね。文字として認識出来ないものに対して、あたかも文字としての「ふわふわ」を認識させる事に今回の試みがありました。ずっと「ふわふわ」「ふわふわ」と書き続けているのです。その大きさに関わらず、「ふわふわ」なんです。これこそ、fengfeeldesignの日本的な装飾というやつでで、仮名にしたって、あれは、ホントに音声そのものなんですね。見た目を重視しているというか、言葉にしたものを表現している1つの形に過ぎないのだと考えています。ならば、その考えでいくのであれば、装飾にも、その録音装置のようなものは取り付けれるし、表現出来るのではないかと思ったのです。実際に、日本人の自分達は、視覚的美術を、そのような目線で見ているのではないでしょうか。だからこその直感でもあり、単純なのです。この花形装飾活字が簡単に見えるのは其処にあると感じています。もちろん、それは、見た目の美しさを込み込みな訳で、今回の装飾では、あらゆる浮雲としての美しさを表現出来るようになっているのは、次回へつづく。









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